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可愛そうな黒猫の思い出 [ペット]

私が生まれて初めて猫を飼ったのは小学校5年生の頃でした。近所の犬猫病院で黒猫の子猫2匹をもらって下さいという張り紙があり、母がどちらか一匹猫を飼おうと言い出し、活発そうな猫を一匹飼う事になりました。
ただ、私はもう一匹の大人しそうな子猫が気に入り、猫も一匹では寂しいだろうからと、その大人しそうな
猫も飼う事になりました。この時点で、母はなんとなく、その猫は家に連れて来ない方が幸せだろうと
思ったようです。少し、元気無さ気な感じがしたからだそうです。それでも、母はえこひいきすることなく、
猫2匹を可愛がりました。私は自分で選んだこともあって、大人しい猫の方を可愛がりました。
それまで、猫というものをどちらかと言えば嫌っていたのですが、子猫と遊ぶのが楽しく、
学校に行かないで猫と遊び続けたいとさえ思いました。大人しい黒猫は私を庇護者だと思い、とても
懐いてくれました。そんなある日、その黒猫が留守中お風呂に落ちてしまいました。
帰宅した母が急いで介抱してそのときは一命を取り留めました。猫は元気になると、母に「助けてくれて
有難う」と言わんばかりに、お礼をするように鳴いていたのを今でも覚えています。私も瀕死のその猫が
死なずにすんだときはとても喜びました。一層、その猫を可愛がりました。通常、猫は犬のように人間に
べったりなつかないものですが、”小さな飼い主”にこの猫は恩義を感じて、私が学校に行くときに
玄関できちんと座って見送って、出かけてからも、しばらく、座ったままでいたようです。
やがて、ずっと家の中にいた猫が外に出て遊ぶようになりました。そんなある日、猫が家の前に倒れて
いたのを母が見つけました。野良猫に脚をかまれて、苦しそうにしているのを母が見つけたのです。
犬猫病院に連れていきました。家で寝ていても苦しそうです。私が「大丈夫?」と声を掛けると、
猫は精一杯の力を振り絞って「ニャア」と、元気なときのように鳴きました。私は元気になったのかと
思い、喜んで、もう一度猫の名前を呼ぶと、猫は苦しそうに、鳴く代わりにそれでも優しく私の口を前脚で抑えました。(ごめんね。もう、僕これが限界だよ。今まで有難う。)今思えば、そんな悲しそうな目で別れを告げられたのかもしれません。翌日、学校から帰ってくるとなんとなく家の中の空気がいつもと違うような感じがしました。
私はその頃、帰宅すると必ずその猫のことを呼んでいたのですが、その日は何故か、猫を呼びませんでした。
母は目を真っ赤にして猫が死んだことを告げました。母が外出していて、帰ってきたときに台所で既に死んでいたそうです。その日に私はどれだけ泣いたかわかりません。生まれて一年も経たず死んでしまった猫を思い、
かつてない悲しみに襲われました。当時、どこかひ弱な私と、ひ弱なその猫はお互いに自分自身を
見ていたのかもしれません。

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どんべえ

こんばんは。お話を聞いて、泣きそうになりました。。
大人しい優しい猫ちゃんだったのですね。
小さな飼い主と小さな猫ちゃん、時間は短くとも、心通わせていた時間というのは大切なものです。
きっと、その時「小さな飼い主さん」に大切な事を教えていってくれた猫ちゃんだと思います。
by どんべえ (2009-12-14 23:05) 

mistta

>どんべえさん
nice&コメント有難うございます。
大切なことを教えてくれた猫でしたが、”その後の自分”が
猫に報いることが出来ているか自信がありません・・・。
by mistta (2009-12-14 23:28) 

どんべえ

ブログを見ている限りでは、充分猫ちゃんに応えていると思いますよ。
by どんべえ (2009-12-14 23:58) 

mitu

おはようございます。
今でもmisttaさんの心の中に、猫は生きています。

by mitu (2009-12-15 07:41) 

mistta

>どんべえさん
nice&優しいコメント有難うございます。

>mituさん
nice&コメント有難うございます。
猫に出会えたことに今は感謝しています。
by mistta (2009-12-15 20:56) 

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